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中耳炎を放っておいたらどうなる?

例えば、ちょっとした風邪をひいたことをきっかけにして、急性中耳炎になった時、
保護者がまったく気が付かず、耳鼻科を受診せずに風邪を治したとします。
しかし、熱は下がったけれども、鼻水や咳がまだ後を引いたまま、
「そのうち治まるだろう」と放置しておくと大変なことになります。

一度なった急性、これは鼓膜に穴があくのですが、
鼓膜の穴は自分で再生する能力を持っていますので、穴は自然にふさがります。
しかし、長引く咳や鼻水のせいでなかなか鼓膜がふさがれない場合、慢性中耳炎に移行します。
慢性中耳炎は、鼓膜の穴がふさがらない状態で、耳の聞こえが悪くなっている状態です。

この状態をさらに放置すると、
内耳にある蝸牛と言う鼓膜に受けた振動を脳に伝達できる電気信号に変える部分も
侵されることになります。
こうなってしまうと、鼓膜だけの問題ではなくなり、脳へ振動が伝わらないので、
ますます難聴はひどくなり、治りにくくなり、聴力が回復できないこともあります。


次に、滲出性を放置した場合は、最初は軽度の難聴ですが、
徐々に、鼓膜と中耳の内壁が癒着してしまいます。
これを癒着性中耳炎と呼びますが、手術をしても効果が薄く、再発する可能性が十分にあります。
一度癒着すると、回復するのはかなり難しい状態で、一生難聴になるケースがあります。


このように、鼓膜は通常は自力で穴をふさごうとしますが、
それ以外の器官はほとんど自力で治癒できませんので、癒着や炎症が起こった場合には、
難聴になってしまうケースが多いのです。